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2009/07/28
新gTLD - 競争と価格設定および新gTLD導入に関する最終レポートについて

ICANNは新gTLDの導入に関する2つのレポートを掲載しました。

このレポートは、以下に要約してあります。デニスカールトン氏により、これらのレポートについて45日間のパブリックコメントフォーラムが開かれました。これらのコメントはhttp://forum.icann.org/lists/competition-pricing-finalで閲覧できます。

Report of Dennis Carlton Regarding ICANN's Proposed Mechanism for Introducing New gTLDs
(デニスカールトン氏の新gTLDを導入するための提案された仕組みに関するレポート)

このレポートは、2009年3月からデニスカールトン氏が発表している、ICANNに提案された新gTLD導入のための取り組みに関する2つのレポートを組み合わせて更新しています。また、このレポートは経済的な観点からICANNが提案する新gTLD導入の費用と利益、そして司法省などによって挙げられた懸念を分析しています。そして、ICANNが提案するフレームワークを通して新gTLDを導入することで、参入障壁が下がり、販売機会の拡大、低価格化などによって革新が進み、消費者に利益をもたらす事になると結論付けています。たとえ新gTLDが「.com」ドメインや他の主要なTLDにおける既存の登録者を争わないとしても、新しい登録者からの選択の機会を得るために競争が進み、消費者は重要な利益を認識することになるとのことです。

複数の批評者が新gTLDの導入が商標所有者に商標保護としての登録を行うことを要求するという懸念を表明していますが、そのような懸念に対処するための仕組みが準備されています。これらの懸念に対処するべく消費者の危害を排除するいくつかの提案がICANNによって現在レビューされていますが、新gTLDの参入の制限を伴う救済手段ともなりえそうです。

Comments on Michael Kende's Assessment of Preliminary Reports on Competition and Pricing
(競争と価格設定に関するレポートへのマイケルケンディ氏の評価についてのコメント)

このレポートは、2009年4月17日にマイケルケンディ氏によってAT&Tに代わって提出された、「Assessment of ICANN Preliminary Reports on Competition and Pricing」と題されたレポートで、2009年3月にデニスカールトン氏がICANNに提出した2つのレポートについてコメントしています。

さらに、マイケルケンディ氏の商標所有者の商標保護には新gTLDの参入を制限することが最高の解決策である。という結論にも根拠が無く、商標所有者を保護するための仕組みはICANNによって見直されています。
加えて、マイケルケンディ氏から提示されたデータは、ドメイン名の登録がトラフィックを増やして維持する事と 商標を保護することの区別ができず、商標保護を目的とした登録の必要性を誇張するように見えます。
そして最後にこのレポートにおいて新gTLDの料金上限規制が無いことを根拠とした既存TLDの料金上限規制の撤廃という提案には根拠がないと説明してします。

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