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2012/06/06
新gTLD申請のバッチングに関する発表

多数の新gTLDの申請書が提出されたため、ICANNでは申請書をバッチに分けて審査を行っていきます。バッチングシステムは、201268 00:01UTC)(1)に開始、2012628 23:59UTC)(2)に終了の予定です。バッチングの順序の発表は、2012711日を目標としています。

1 201268 09:01(日本時間)

2 2012629 08:59(日本時間)

バッチングプロセスは、どの申請書が最初のバッチ、2番目のバッチ、その後のバッチ、となるかを決定するために使用されるプロセスです。これは、タイムスタンプの割り当ておよびバッチの形成により進められます。

タイムスタンプの割り当ては、TLD申請システム(TAS)を使用して行われます。全ての新gTlD申請者はTASの資格を利用してログインし、バッチングルールを確認・承諾し、バッチングプロセスへの参加・不参加の希望を示し、各自のターゲット日時を設定します。これらのステップが完了したら、申請者は再度TASへログインし、ターゲット日時をヒットしタイムスタンプを入手します。申請者は、タイムスタンプシステムのレスポンス時間を測定するためのテスト機能へアクセスすることが可能です。

 バッチングの形成は申請者の(1)   バッチングの希望(参加/オプトイン・不参加/オプトアウト)、(2)   地理的地域およびタイムスタンプ、(3)   同一および類似の競合申請、が考慮されます。

(1)   オプトアウトを選択した申請者は、最後の順番のバッチとなります。

(2)   地理的多様性は、ドメイン名マーケットに更なる競争や選択肢をもたらす上で重要です。オプトインを選択した申請者はタイムスタンプのスコアにより、申請者が属する地理的地域内(アフリカ、アジア太平洋、欧州、中南米/カリブおよび北米)で順位付けされます。次に申請書は各ICANN地域からラウンドロビン法を使用し選択されます。ラウンドロビン法は、一地域一つずつ、交代で、各地域から一番のタイムスタンプのスコアを選択していきます。オプトインを選択した申請が、ある地域から終了した場合には、申請が残っている地域でラウンドロビンが継続されます。このプロセスは、バッチが形成されるまで(オプトアウトされた申請は最後)継続されます。

(3)   次にICANNは、同一文字列の競合セットを先に作成します。一つの競合セットに含まれる全申請は、申請書が含まれている一番早い方のバッチに含まれます。文字列類似性を確認する審査員(String Similarity Panel)が完全に競合セット確定した際には、類似の文字列は早い方のバッチへの再割り当てが行われる可能性があります。他の申請書が早い方のバッチへ再割り当てが行われたことによって、他の申請書が後のバッチへ割り当てられることはありません。従って、一つのバッチが500件を超える結果となる可能性があります。

ICANNは、安全で安定したバッチングシステムのプラットフォームを提供できるよう注意を払っています。利用者は、Citrix XenAppの高可用性クラスターへ接続し、バッチングシステムへログインします。申請者は“ICANNは、申請者がバッチングシステムを悪用もしくはバッチングシステムの動作または他の申請者のバッチングシステムの使用を意図的に妨害したと合理的に判断した場合には、申請書を最後のバッチへ遅らせる、または申請書を完全に拒否する権利を留保するという内容を含む、一連のバッチングルールに同意することが要求されます。

本発表に加え、ICANNは複数のバッチングプロセスに関する情報を公開しました。FAQ、ビデオによる実演、ユーザーガイド(利用者用ガイド)、バッチングの詳細およびルール、バッチングの基本概況報告書が含まれ、それらは全てバッチングに関する情報ウェブサイト(http://newgtlds.icann.org/en/applicants/tas/batching/)から確認することが可能です。また、セキュリティ、インフラストラクチャー、および運用についての情報もこれらの資料に含まれています。

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