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2012/08/03
プラハ会合で提起された新gTLD課題に関する進捗報告

プラハICANN会合でのパブリックフォーラム中、新gTLDに関する理事委員会は、会合中に提起された課題について説明を行い、下記7つの項目を約束しました。その約束のうちの一つが、”新gTLDプログラム委員会は約3週間で進捗状況を評価しコミュニティに対して報告をする”でした。本報告は、その報告にあたります。下記の各約束は、現在までの対応状況と今後の対応計画となっています。

gTLD申請のバッチングについて

1.  デジタルアーチェリーは用いられない。

gTLD委員会はプラハで、新gTLD申請書の審査順位を決定するにあたり、デジタルアーチェリーまたはセカンダリータイムスタンプを使用しないことを決定しました。ここで追認します。

2.  ICANNは実行可能な限り早急に、全申請書を審査し次の段階へ申請書を進める。

初期審査は、公表されていた開始日の2012712日に事実上間に合う形で、現在進行中です。委員会はスタッフに対し、申請書の進行状況について申請者やコミュニティと定期的なコミュニケーションを維持することを要求しました。プラハ以降、ICANNは審査員と共に堅実性と制度目標を確保しつつ、スケジュールを早めることに勤めています。数週間でかなりの進展がありました。

申請書は、経済的な価格で審査員を多忙にする形で配布されています。申請書は、申請書の類似性を生かす形で配布されています(申請書の申請者が同一、または同一のバックエンドプロバイダーであるということを根拠に)。

審査サービスの提供者は、最終的には1ヶ月で平均300件のペースで品質を落とすことなく申請書を処理することが可能であると信じています。事務所は、1ヶ月で300件の申請書を進めるための完全な機能増加には数ヶ月要すると考えています。

ICANNが結果をまとめて公表するための時間を追加する、これは、初期審査の結果は712日の開始日から11ヶ月~12ヶ月後(20135月または6月)になることを意味します。ICANNは、審査員と継続的に更なる改善を図るよう勤めていきます。これらについては、達成可能であると証明された際に報告します。 

3.  ICANNは、全てのコミュニティからの意見を考慮し、計画表を作成します。

gTLD委員会はプラハ会合中、“会合中の発言は記録していますが、プラハ会合に参加しなかったコミュニティの申請者やその他が発言する機会がなかった可能性があることを理解しています。”と示しました。そのため、全ての申請者が発言する機会を与えること、そして一般コミュニティも同じく発言する機会を与えられるべきであるということを決定しました。申請者の意見期間は先日開始されました。意見期間は3週間に限定されており、理由は、関係者は課題について深い知識があり、既に以前意見を行っており、調査や知識を獲得する時間を必要とせず、また本課題の関係者は適時な解決を望んでおり短期間の意見期間とすることを提案していたからです。

“計画表”は、残りの申請書処理期間の注釈付きプロジェクト計画表となります。現在こちらは作成中で、主要なタイムラインは既に審査が行われています。タイムラインの一部(申請書の処理時間)は、手引書で既に発表されています。

4.  計画表では、

a.  次のステップおよびタイムラインを詳述します。

b.  申請者への関連事項を見極めます。

c.  プログラムへのリスクを見極めます。

計画表は、どのように申請書の審査、政府諮問委員会による意見提供が行われるおおよその日付、意見および異議申立て期間、および他のプログラム要素の異なる日程が整合されるかを示す予定です。計画は、相対依存性の明示、リスク範囲の示唆、スケジュールの不確定要素の説明、および計画変更によりどのように申請者が影響されるかを示唆する予定です。

計画表は、201286日の週までに発表される予定です。

5.  ICANNは、申請者コメントプロセスを開始し、コミュニティによる意見提供が可能となる機会を提供します。

上記に記載したとおり、意見期間は開始されています。

(http://www.icann.org/en/news/announcements/announcement--29jul12--en.htm)

審査スケジュールの早期化の模索し、異なる審査ステップ間の依存関係およびそれらが及ぼす委譲比率への影響を理解する時間を要したため、意見期間はプラハ会合の直後に開始されませんでした。

6.  ICANNは、進捗状況を評価しコミュニティへ報告するため、新gTLDプログラム委員会の電話会議を今後約3週間以内に設定しました。

会合は、718日(水)と27日(金)に行われました。最初の会合では、各項目の進捗状況の評価が行われ、理事会は翌数日中に更なるなすべき対応および事後点検会合の開催を要求しました。本報告は、これらのセッションの成果です。

国際オリンピック委員会と赤十字の保護について

7.  理事会は、ICANNスタッフに対して、本課題に対する下記を含む全ての意見を確認し報告するよう指示しました。

a.  前回の意見公募期間

b.  プラハでのコミュニティからの意見

c.  国際オリンピック委員会および赤十字からの追加意見

d.  理事会決議後の分野別ドメイン名支持組織の対応状況

e.  政府諮問委員会からの意見(該当があれば)

全ての直近の意見については確認が行われました。資料を編集したもの(5種の意見)は付録として添付しています。

本資料の審査は、理事会はこれらの課題をICANNの方針決定組織に委ねるのが選択すべき道であると示唆しています。これは、国際オリンピック委員会および赤十字の保護に関して検討したシンガポールでの決議での理事会の勧告です。ICANNスタッフは、分野別ドメイン名支持組織での議論を支持しています。国際オリンピック委員会と赤十字は、分野別ドメイン名支持組織への意見に取り組んでいます。分野別ドメイン名支持組織は、本課題について追加的対応を取るかどうかを検討しています。

付録: 国際オリンピック委員会/赤十字の課題に関する暫定報告

付録A: 赤十字からの文書

付録B: 国際オリンピック委員会のE-メール

※付録は、下記をご参照ください。http://www.icann.org/en/groups/board/new-gtld/report-03aug12-en.pdf

 

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