ドメインについて


News

2016年8月9日
報道関係者各位
GMOドメインレジストリ株式会社

事前調査 世界No.1 新ドメイン「.shop」
世界中からの商標権者向け申請件数が過去最高となる見込み
同一の商標権は複数存在できるがドメイン名は1つだけ

 GMOインターネットグループでレジストリ事業を展開するGMOドメインレジストリ株式会社(以下、GMOドメインレジストリ)は、世界に向けた「.shop」の商標権者向け優先登録(サンライズ登録)を201671日より830日まで61日間実施しております。この期間のうち、本日(39日間経過)の時点で申請件数は700件に達し、これまで行われた一般向けの新gTLD(*)によるサンライズ登録のうち、過去最高の申請件数(注1)を記録している「.london」の799件を上回る見込みです。
 なお、日本からの申請件数が、世界で6位となっており、日本を代表するブランドからの申し込みが少ないことが懸念されています。
1:出典 IBM Monthly Invoice sep,2015 http://domainincite.com/19312-sunrise-accounts-for-under-1-of-new-gtld-regs.porn」、「.adult」は商標・ブランド防御の目的で取得されているため除外
 
 
 
【商標権者向け「.shop」申請状況】
■国別
 世界的なブランドを保有する国からの申し込みが多い結果となっています。日本は6番目の申し込み数ですが、上位2ヵ国と比べると半数以下に留まっており、日本のブランドからの申し込みが少ないことは、今後のインターネットを通じた世界規模での販売網の拡大や、ブランド保護の観点から、非常に懸念されます。
 
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申請数
割合
ドイツ
157
22.4%
アメリカ
144
20.6%
イギリス
85
12.1%
イタリア
73
10.4%
フランス
60
8.6%
日本
59
8.4%
スイス
39
5.6%
オーストリア
13
1.9%
スペイン
11
1.6%
オランダ
11
1.6%
スウェーデン
11
1.6%
デンマーク
7
1.0%
オーストラリア
6
0.9%
中国
5
0.7%
アイルランド
4
0.6%
フィンランド
3
0.4%
ジブラルタル
3
0.4%
ルクセンブルグ
3
0.4%
カナダ
2
0.3%
チェコ
1
0.1%
韓国
1
0.1%
マカオ
1
0.1%
南アフリカ
1
0.1%


■カテゴリ別
 申請された文字列の傾向として、世界的に広く知られたコンシューマー向けのブランドに関する文字列の申し込みが目立ち、インターネット上での直接販売(オンライン本店ショップ)と親和性の高いブランドや、ブランド保護の観点から申し込んでいる企業が多く見受けられます。
 
カテゴリ
申請数
衣類・アクセサリー
164
製薬
78
スポーツ・チーム
53
飲食・アルコール
41
IT・テクノロジー
39
小売業
33
美容・コスメ
29
ホーム・インテリア
27
Eコマース
24
自動車
21
エレクトロニクス・家電
21
エンタメ
19
金融
14
健康
13
通信
13
ゲーム・ギャンブル
11
旅行
10
玩具
9
印刷・出版
8
SNS
7
音楽
7
不動産
6
文具
6
ペット
6
デザイン
6
保険
5
教育
2
製造
2
ユーティリティ
2
アウトドア
1
アダルト
1
運送業
1
お花
1
広告・掲示板
1
子供
1
地域名
1
農業
1
法律
1
その他
15
 
 
【商標について】
 中国でのApple社「iPad」 の商標訴訟など記憶に新しいかと思いますが、商標権は、国ごとに出願・承認が必要となり、その有効範囲は各国内に限られます。そのため、世界で同一の商標 が存在します。しかし、同一のドメイン名は世界中で1つしか存在できないため、各国の企業ではブランド保護や販路拡大を目的に取得が進んでいます。
 
 
【海外のドメイン名事情】
■アメリカ(以下、1ドル=102.40円換算 2016年8月8日レート)
アメリカは、ドメイン名の中古マーケットがあるほど、ドメイン名やブランドに対する関心が高い先進国です。これまでにも、「insure.com」(保険 の意)が1,600万ドル(約16.8億円)、「business.com」が750万ドル(約7.8億円)で中古市場で売買されており、「.shop」 においても同様の一般的な単語が高額で売買されると予想されています。
また、企業を例に取ると、Facebookが「fb.com」を850万ドル(約9億円)で購入し、本来のドメイン名「https://www.facebook.com/」 へリダイレクトさせています。リダイレクトの用途だけのために、このように高額なドメインを取得する理由として、英語圏では、検索サイト経由でなく、アド レスバーに調べたいアドレスを直接打ち込む(タイプイン)手法が主流(注2)となっていることが挙げられ、ドメイン名の文字列がいかに重要かをよく熟知し ているからこその活用法と言えます。

2:[23 Terrific Statistics on Referral and Direct Traffic], Brandon Gaille「Antharia.com」
URL:http://brandongaille.com/23-terrific-statistics-on-referral-and-direct-website-traffic/ )「WEBサイトへのアクセス方法調査」
 
■中国(以下、1人民元=15.360円換算 2016年8月8日レート)
 中国では、2015年頃よりドメイン名の資産価値が急激に高まっており、過去には「yao.com(欲しいの意)が2,150万元(3億円)や「CheYou.com」(車クラブの意)などが1,600万元(2.45億円)で落札されたこともあります。また中国は、縁起の良い数字(888、666、999など)のドメイン名の人気が高く、他国と比べて高値で取引される傾向があります。さらに、アルファベットによる表記だけでなく、世界各国の言語で登録できるIDN(国際化ドメイン・Internationalized Domain Name) を用いた、中国語での申し込み件数も多い傾向にあります。
 
 
【過去の新gTLDのオークションでは1,433万円がつくドメインも!】
 世界的に高価値とされる文字列のドメイン名を優先的に登録できるオークションが、201692日〜926日の期間に行われます。過去の新gTLD事例を見ると、「Web.hosting」が768万円(7.5万ドル)、「wine.club」が1,433(14万ドル)などと高値で取引されており、事前調査で世界No.1の「.shop」の優先登録が開始されると、人気の高いドメイン名には高い価値がつくと想定されています。
 

【「.shop」運営スケジュール】
 「.shop」のドメイン名登録は、以下のスケジュールで実施いたします。各登録期間中、国内のレジストラ事業者(ドメイン登録サービス提供事業者)を通じてお申し込みいただけます。スケジュールや登録方法などの詳細は、各レジストラへお問い合わせください。
運営フェーズ
実施期間
登録可能な対象者
1)
商標権者向け優先登録期間
201671日〜830
登録文字列の商標保有者
2)
優先登録期間(オークション)
201692日〜926
どなたでも
3)
一般登録期間
2016927日〜
どなたでも
 
1)商標権者向け優先登録(サンライズ登録)
 商標の権利保護を目的に、商標と一致する文字列のドメイン名を、優先登録期間・一般登録期間に先駆けて優先的に申請・登録できる期間です。事前に、保有されている商標をICANN(*2)の定めるTMCHTrademark Clearinghouse(3)と呼ばれる商標プログラムへ登録する必要があり、このTMCHで登録された文字列のみが対象となります。
3:TMCH申請についてはこちらをご参照ください(URL: http://hello.tokyo/tmch/
 
2)優先登録(オークション)期間
 一般登録に先駆けてオークション形式で優先的に登録できる期間です。「.shop」の優先登録では、金額が見えやすいという理由から、現在の新gTLDの主流となりつつある、ダッチオークション方式を採用いたします。
 ダッチオークションとは、従来のカウントアップしていくオークションではなく、各ドメイン名のオークション開始1日目が最も高額で、日を追うごとに価格が下がっていく方式となります。

3)一般登録期間
 登録したい文字列のドメイン名を、先願制(早い者勝ち)で登録できる期間です。

 
【「.shop」運営開始の背景】
  これまで、「.com」や「.net」をはじめとする一般的なドメイン(gTLD(*3))は22種類に限定されていましたが、2012年にインターネッ ト資源を全世界的に調整・管理する非営利団体のICANNが、TLD導入のルールを大幅に自由化したことで、「.tokyo」や「.xyz」などの様々な 文字列の新gTLDが申請され、続々と誕生しています。
GMOドメインレジストリにおいても、現在のEC市場拡大を予測し、EC向けのドメイ ンとして「.shop」を申請しており、2016年1月28日に実施されたICANN主催のオークションにおいて、当時の世界最高額(注 4)4,150.1万USドル(約49.2億円(注5))で、GMOドメインレジストリが運営権利を獲得したドメインです。

4:現在の世界最高額は「.web」。1億3,500万USドル1USドルあたり105. 41円
7/27終値、.web落札日)で換算。
5:1USドルあたり118.66円(1/27終値、.shop落札日)で換算。(参考URL:https://www.gmo.jp/news/article/?id=5137 )
 
■「.shop」の価値評価
  「.shop」はその文字列の意味、覚えやすさ、用途の明確さから、2,000件ほど申請された新gTLDの中で、最も高い評価を受けているTLDの1つ です。また、北米・欧州を中心としたドメイン名のアフターマーケット(ドメイン売買)業界の大手企業であるSedo GmbH社が、全ての新gTLDを対象に下記の5つの観点で潜在価値の評価を行ったところ、「.shop」が最も潜在価値の高いドメインという結果が出て います(注6)。

新gTLD潜在価値評価結果TOP10
順位
TLD名
1
.shop
2
.web
3
.site
4
.music
5
.hotel
6
.one
7
.blog
8
.eco
9
.sport
10
.love
5つの評価基準
1.申請競合数(「.shop」は当社を含む8社が申請)
2..com」との後方一致文字列のドメイン登録数
(例
:xxx-shop.com等)
3. Googleのグローバル検索数
4. 検索連動型広告購入時のクリック単価
5. United domain(大手ドメイン販売事業者)の事前購入数

このように、国内のみならず、国外においても高く評価を受けている「.shop」は、今後のEC市場拡大の一助として、最も貢献できるTLDと考えています。

6:Sedo GmbH社「Top Ten New gTLDs:Value Analysis Sedo analyzes the potential value of the new gTLDs」より
 
GMOドメインレジストリについて】(URL:http://www.gmoregistry.com/
 GMOドメインレジストリは、GMOインターネットグループで培ったドメイン取り扱いノウハウ、システム構築・運用技術を結集し、地方自治体、法人、団体による新gTLDの申請手続きおよびシステム構築・運用からマーケティング・営業活動支援を行う会社として20097月に設立された会社です。現在では、東京都、名古屋市、横浜市より管理運営事業者として支持を受けて運用を開始している地域名TLDの「.tokyo」、「.nagoya」、「.yokohama」をはじめ、キヤノン株式会社様の「.canon」や株式会社日立製作所様の「.hitachi」申請・運用において提携に合意しています。

 
【「.shop」関連URL】
・公式ブログ URLhttp://shoptld.weebly.com/
・公式Facebook URLhttps://www.facebook.com/dotoshopyourshop/ 
・公式Twitter URLhttps://twitter.com/shoptld
 
【用語】
(*1) 新gTLD
ドメイン名において、末尾部に配置される「com」や「net」、「jp」などの文字列のことをTLD(トップレベルドメイン)といいます。TLDは、それぞれICANNに申請をして認められた事業者がICANNから委任されて管理運営業務を行います。2008年6月にICANNの理事会において、TLD導入のルールを大幅に自由化する案が承認され、2012年1月よりICANNの適切な審査プロセスのもと自由な文字列によるTLDの申請が開始されることが決定しました。これを新gTLDと呼びます。
(*2) ICANN
Internet Corporation for Assigned Names and Numbersの略称。インターネット上で使用されるドメイン名やIPアドレスといったアドレス資源の割当管理を行う米国の非営利団体。ドメイン登録業務を行うレジストラ(登録業者)を公認する権限を持っています。
(*3) gTLD
Generic Top Level Domain(ジェネリック トップ レベル ドメイン)の略称。


【サービスに関するお問い合わせ先】
●GMOドメインレジストリ株式会社 安達
E-mail:newgtldgmoregistry.com

【報道関係お問い合わせ先】
●GMOインターネット株式会社  グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695  E-mail:prgmo.jp 

【GMOドメインレジストリ株式会社】(URL:http://www.gmoregistry.com/ 
会社名 GMOドメインレジストリ株式会社 
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役社長 塚原 廣哉
事業内容 ■ドメインレジストリ事業
資本金 4億9,000万円
【GMOインターネット株式会社(URL:https://www.gmo.jp/
会社名 GMOインターネット株式会社 (東証第一部 証券コード:9449)
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿
事業内容 ■インターネットインフラ事業
■インターネット広告・メディア事業
■インターネット証券事業
■モバイルエンターテイメント事業
資本金 50億円
Copyright (c) 2016 GMO Registry, Inc. All Rights Reserved.
以上

 

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